二木先生
どうしたら普通に見えるんだろう。どうしたら普通に話せるんだろう――。いつもまわりから「変」と言われ続けてきた高校生の田井中は、自分を異星人のように感じていた。友だちが欲しいなんて贅沢なことは言わない。クラスのなかで普通に息さえできたなら。そのためならば、とむかしから好きでもない流行りの歌を覚え、「子供らしくない」と言われれば見よう見まねで「子供らしく」振舞ってもみた。でも、ダメだった。何をやっても浮き上がり、笑われてしまう。そんな田井中にとって唯一の希望は、担任の美術教師・二木の存在だった。生徒から好かれる人気教師の二木だったが、田井中はこの教師の重大な秘密を知っていたのだ。生きづらさに苦しむ田井中は二木に近づき、崖っぷちの「取引」を持ち掛ける――。社会から白眼視される「性質」をもった人間は、どう生きればよいのか。その倫理とは何か。現代の抜き差しならぬテーマと向き合いつつ予想外の結末へと突き抜けていく、驚愕のエンタテインメント。2019年ポプラ社小説新人賞受賞作。
- シリーズ
- ポプラ文庫 日本文学
- 著者
- 著:夏木 志朋
- 発売年月
- 2022/09
- ISBN
- 978-4-591-17486-9
- 判型
- 文庫判
- サイズ
- 151mm ×105mm ×17mm
- ページ
- 367ページ
- 主な対象年齢・学年
- 一般
858円(税込)
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ぽーんさん
評価1評価2評価3評価4評価55
2023/07/26 11:16
表紙が気になって購入してみました。 途中から無心になりページをめくる指が止まらなかったです! 読みやすいし、多感な時期の子どもの感性に突き刺さりやすくイメージもしやすい! 息子が高校生くらいになったら一度読ませたい本かも・・!笑